【 エッセイ 01 】






■ 全知全能の彼女 ■


一連のテポドン発射に纏わるニュースのことなのですが、
白人がよく口にする、God only knows! だと思うんです。
単語がそのまま生かされた名訳、「 神のみぞ知る 」 が、有名
ですが、使っているシーンを眺めていると、心情的には
寧ろ 「 人智及ばぬ所 」 の方に近く、
There's nothing I can do ・・・
と同義のようです。

今回の北朝鮮のような状況も、God only knows! であり、
精々伝えるべき事は臆さず伝え、主張すべきところは
主張しておく ・・・ くらいしかすることは無い筈。
それ以上は良い結果には繋がらず、ましてや、
相手を臭いの汚いのと罵ることに徹するのは、
そりゃもう、次元の違うお話なんじゃないかって、
わたしは、そう思っています。


ところが、世の中って何が起きるか分からない!
例の彼女が、「 我こそがその解決策を知っている!」 と
言いたげなウェブサイトを作り、何故、皆が
自分の言う通りにしないのかと、息巻いていたんです。

で、そのスーパー・ハイパワー・ウルトラ・ターボ・ソリューション
なんですが、読んで見れば、良くぞここまで ・・・ と思えるほど
壮絶な他者への罵倒だけで出来上がっているんですよね。

「 頭の悪い朝日新聞の読者ども 」 とか、
「 彼女は頭がおかしいのです。至急治療をお願いします。」
とか、仲間内で呼び掛けあって、得意げに笑っているだけ!

それが、解決とも呼べなければ、正常な議論にすらなっていない
ことに、彼女も彼女の取巻き達も、誰も何も気付いておらず、
仲間同士で 「 賢しこ過ぎる私達 」 を称え合う賞賛ごっこだけが
粛々と (?) 続いてゆくという、不思議な景色でした。

これを不思議にも理不尽にも感じないという人口が、
増えているのでしょうか?

この項、後日に続けるつもりです。(多分!)

                      ( 2006 / 07 / 11 )



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