【 エッセイ 03 】






■ 論破の女王と万能の解説者の意外な関係 ■


ちょっと訳有りで、関わってしまい、嫌でも目に付く ( 自称 ) 女性
がいます。
ま、何の関わりも無くても、この人は、かなり珍しい人ですので、
一人で眺めているのも勿体無いことですし、折角なので、今
ここで少々ご紹介を。

何しろ、現在日本の抱え込む複雑な問題 ( 専ら北朝鮮関連が専門 )
について、明快な 「 正解 」 を持っていて、その明快な理屈の分からぬ
イカレたネット上の論客達と、毎日のように論争を交わらせては、
次々に論破 ( これも自称 ) しているという、国際政治学と弁論術、
外交に秀でた、世にも珍しい天才さんなのですから!

外交問題という、相手の意志の絡む問題に、他の意見を持つ者を
狂人呼ばわり出来るほどの、明快な正解があるという事も
信じられなければ、
2 ch という木の葉が沈んで石が浮く世界で、「 勝ち 」 を高らかに
宣言できる所まで、論破しぬいたというのも、奇蹟としか呼びようが
ありませんよね!

桁違いの天才ですので、σ(・・*) には、近付く事も出来ません。
( 近付きたくないって!)
つか、向こうからコチラの凡庸振りを見下ろすと、頭の悪さが
伝染るのどうのという問題であるようで、現在、共通の友人の
ところには、σ(・・*) の方から、立ち入らぬようにしています。


まぁ、OL時代にも、これと似たパターンで、世の中の全ての事象を
解説出来るという上司がいて、しょっちゅう 「 インスタント・教養講座 」
が始まってしまい、困り果てたものです。

どうやるかって ・・・?
「 お前、○○ ( 相対性理論でも何でも良い。解説して威張りたい
もの。) を、知っとるか?」 と呼びかけ、こちらの返事を待たずに、
次のように演説をぶち始めます。
「 知らんやろ? お前らに分かるわけあらへん!
お前らは、ただただ毎日、男とやりたい、やりたい、ばっかりやろ?
何にも覚えようという気ぃが、無いんや!
世の中、男と一発やるだけで生きられたりせんのやで ・・・
( 飽きてきたので以下省略。 ) 」

要するに、この後にも、σ(・・*) が、どれほど酷い淫乱症で、
どれほど毎日がそれで埋め尽くされているかという非難が、
延々と何時間も続くのです。
この件では、σ(・・*) にそういう生活の無い事は一切考慮されず、
その ○○ にある程度の知識があったとしても、それも、全く
顧みられる事はありません。

因みに、当初説明する予定だった、○○ については、
最初に声を掛け、話を振った時点で、出番は終了で、以降二度とは
持ち出されません。
それでも、こいうい講座のあった日、営業から帰った他の社員
たちへの、わたしの態度の説明は、
「 いやぁ〜、もう、おなごちゅうもんは、どないしようもないもんやで!
俺が、○○ の話をしたっても、聞こうとも しやがらん!
ただ、嫌ぁ〜な顔をして、学ぼうちゅう気なんか、全然無いんやな!
やっぱり、おなごに、○○ は無理やて、よう分かったわ!」


こちらのお話、全然別の話のようでいて、「 論破 」 の彼女と大きな
共通点があります。
2人が2人とも、それぞれに、

自分が、「 論破 」 なり 「 解説 」 なりを、

為し得ていないことを、

認識出来ないでいる

という事ですね。

論破の女王は、「 論破 」 を汚い言葉で相手を馬鹿にする事だと
思い込んでいる様子で、通常いうところの論破を、しようとした
形跡すら無く、
上司には、○○の解説らしき事を喋った時間が一秒たりとも
ありません。
延々喋った内容の全てが、相手の性生活を最悪に想像した
薄汚い作り話であったことを、自分でも忘れていたのでしょうね。


おふた方とも、とてもご立派です!

・・・ で、逆立ちしてもそういう真似の出来ない有象無象からの
提案なんですが、せめて当用漢字だけでも習得してしまいませんか?
ネットの中では特に、タイプ打ちだけなんですし、細かい事まで
覚える必要も無いのですから!!

(*- -)ノヽ△ポイッ


                      ( 2006 / 07 / 31 )



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